介護施設・医療機関、患者様からのメッセージ
2018.08.06
平成27年4月、介護保険法の改正では経口維持加算が認められました。その背景には施設において平成17年10月に創設した栄養ケア・マネジメントを多職種協働で全利用者に実施している前提が起因していると考えられます。まさしく口腔ケア・経口維持は食・栄養管理の一環であり一人ひとりのご利用者の食べられる喜びはQOLの向上にほかなりません。
当施設では介護度の重度化に伴いADLの低下、咀嚼、嚥下困難による食思低下(50パーセント程度の喫食量の継続の状態)の方に提案している「MFSやわらか食」は、見た目にも主菜、副菜とも五味五彩のお食事であるのでご利用者が安全に食べられる経口維持食として導入しています。
看取りの方にも一口一口ずつ多職種連携で見守り、最期の一口を召し上がります。
まさに食することは生きていく活力の礎である行為をご利用者の尊厳として捉えています。施設・在宅においては、超高齢化社会が到来していることを踏まえて、管理栄養士は、食べることの営みをご利用者から学び、食事・栄養ケアを推進していく姿勢が求められると実感しています。
特別養護老人ホーム グリーンヒル
副施設長 臨床栄養師 木下福子 様