できるだけ油を使わない・油の量を減らす料理のコツ
2020.02.18
料理には欠かせない調味料のひとつ「油」
同じ材料を使っていても調理方法によってはエネルギーが大幅に増えたり、逆に減らすこともできます。それは「油」の量が大きく関係しています。
今回はその油を減らすためのポイントを紹介します。ダイエット中の方は必見です!
■ ポイント➀調理器具を変えてみる
炒め料理をする際に必ず使う「フライパン」皆さんはどんなフライパンを使っていますか。
お勧めは「フッ素樹脂加工のフライパン」フッ素樹脂加工のものを使用すると、鉄のフライパンと比較して使用する炒め油を1/2に抑えることができます。焦げつきにくく少ない油の量で調理ができます。
■ ポイント②調理方法を変える
同じ分量の食材を使っても、料理の仕方によってエネルギーが変わります。
例えば、牛もも肉(209kcal/100g)を使って料理をしたとき・・・
<牛もも肉100gを使って調理した際のエネルギー量>
調理方法 | エネルギー(kcal) |
茹でる | 190 |
蒸す | 190 |
網焼き | 192 |
炒める | 214 |
煮る | 220 |
揚げる | 330 |
炒める、煮る、揚げる調理法ですと調理する際に「油」が必要になるため、その量によってエネルギー量が増えます。
一方、茹でる・蒸す・網焼きでは、お肉の油を落とすことができるため、エネルギーを抑えることができます。
■ ポイント③下処理する
例えば、脂質が多い豚バラ肉を使う「豚の角煮」などは下茹ですることで、脂質がお湯に溶け出しエネルギーを抑えることができます。
このように「バラ肉」や「油揚げ」など脂質が多い食品は「油抜き」しましょう。
■ ポイント④揚げ物の種類と揚げ方
油を使う料理の代表である「揚げ物」
揚げ物の種類によってもエネルギーが変わります。これは衣の付き方によって「吸油率」が異なるためです。
<調理別の吸油率>
・素揚げ:吸油率5%
・唐揚げ:吸油率8%
・天ぷら:吸油率15%
・フライ:吸油率15%
衣の量が多くなればなるほど、吸油率が高く、エネルギーが高いことが分かりますね。
そのため、揚げ方を選ぶと同時に揚げ物をする際はできるだけ衣を少なく、揚げる前に粉をよくはらいましょう。
また、大きいお肉などは切ってから揚げるとその分油にふれる表面積が増え、吸油率が高くなります。
・そのままのカツ・・・吸油率10%

・一口カツ・・・吸油率18%

エネルギーに置き換えると100g当たりで72kcalも違うことに・・・
そのため、なるべく大きいまま揚げて、揚がってから切るようにしましょう。
また、ちょっとしたコツですが、南蛮漬けなど揚げ物を調味料につける料理は揚げ物の油が調味料に流れて少しエネルギー減できますよ!
・炒め料理をするときには油が少なくて済む「フッ素樹脂加工のフライパン」
・茹でる、蒸す、網焼きの調理法で余分な油をカット
・下茹でで油を落とす
・揚げ物は「素揚げ<唐揚げ<天ぷら<フライ」の順で高エネルギーに
・衣をはらう、食材は切らず大きいまま揚げることで吸油率減!
お肉といっても種類や品種、部位ごとに特徴があります。賢く食材を選んで、ダイエットを成功させましょう。
情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士