血糖を上昇させない果物の食べ方・選び方
2019.10.11
果物に含まれる糖質・食物繊維含有量と糖質の種類、GI値を吟味し、糖尿病や血糖値を気にしている方におすすめの果物についてまとめました。血糖を気にしている、糖尿病だけど果物が少し食べたい!という方のために、食べるのであれば・選ぶのであればこれだ!という果物を紹介します。
■ 血糖を気にしている方にもお勧めの果物ランキング
それでは発表いたします!
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1位:キウイ

1位はキウイです!キウイは手軽に手に入るところが良いですよね。また、他の果物と比較して食物繊維含有量が多いところもポイントが高いです。
そして、糖のバランスも良く、比較的血糖の上昇が緩やかな果糖(フルクトース)の割合が高く、血糖を速やかに上昇させるショ糖(スクロース)の割合が低く構成になっています。そのため、血糖を気にされている方が食べる果物としておすすめです。
2位:いちご

キウイには劣りますが、いちごは食物繊維が豊富でGI値も低い果物です。また、いちごにはビタミンCはレモンの約2倍も含まれています。
3位:梨
梨は果糖(フルクトース)の割合が高く、ショ糖の割合が低い果物です。梨には「西洋梨」と「日本梨」がありますが、西洋梨の方が、より果糖の割合が高く、食物繊維を多く含んでいます。西洋梨とはいわゆるラ・フランスです。
4位:りんご
りんごは梨と同じく果糖の割合が高く、ショ糖の割合が低い果物です。りんごは歯ごたえもあるため、よく噛むことで満腹感も得やすい果物ですね。ただ、りんごも梨も皮をむくと、ついつい丸々1個食べきってしまったなんてこともありがちですので、食べ過ぎには注意してくださいね。
5位:オレンジ
オレンジはいちごに続きGI値が低い果物です。白い皮をなるべく残して食べた方が、より食物繊維摂取量が増えます。
■ おすすめしない果物ワースト
1位:パイナップル
パイナップルは、食物繊維は多く含んでいますが、食物繊維の中でも血糖の上昇を緩やかにする働きのある水溶性食物繊維ではなく、不溶性食物繊維を多く含んでいます。
そして、糖の構成は果糖の割合が低く、血糖を速やかに上昇させるショ糖(スクロース)の割合が高い果物です。GI値も高いため、注意が必要です!
また、ぶどうなども繊維が少なく糖質が多いため注意が必要です。



さて、どうだったでしょうか。参考にしてみてください。
■ 果物の適量
次に果物を食べるときの適量についてです。おすすめの果物といってもたくさん食べて良いわけではありません。自分が適量だと思っていても、それがとても多かったり…なんてことも。
適量とはどれくらいなのか確認しましょう。
<果物の適量>
・りんご・・・1/2個(可食部150ℊ)
・梨・・・1/2個(可食部200ℊ)
・みかん2個(可食部200ℊ)
・バナナ・・・1本(可食部100ℊ)
・キウイ・・・1と1/2個(可食部150ℊ)
・パイナップル・・・1切れ(可食部150ℊ)
量を絵で確認したい方は糖尿病の交換表が便利です。
■ 血糖を上昇させない食べ方
最後に果物を食べるときや選ぶときの簡単な注意点をまとめました。
・柑橘系など酸味のある果物を選択する
・りんごやみかんなど皮のある果物は、可能な限り皮ごと食べる
・ぶどうのように糖質量が多く、酸味や食物繊維が少ない果物は要注意
・ジュースではなく固形の果物を選ぶ
・果物と寒天を合わせた手作りデザートのように、ボリュームや食物繊維を増量する
・缶詰やドライフルーツなどの加工品は控える
以上に気を付けながら、いろいろな食品をとりつつ食事療法を行いましょうね。
情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士