うどんとそば塩分が多いのはどちら?麺の塩分量
2019.08.09
暑くなってくるとのどごしがよいうどんやそばを食べる機会が増えてくるのではないでしょうか。お店にいったり、買い物に行ったりする際にどちらにしようか迷った経験は誰しもありますよね。
比べることが多い「うどん」と「そば」ですが、うどんやそばなどの麺はつゆがない状態でも塩分が入っていることはご存じでしたか。今回は麺料理の「塩分」について紹介します。
うどんとそばではどちらの方が塩分を控えたい方には向いているのでしょうか。
■ うどんVSそば 塩分が多いのはどっち
【うどん】

うどんは生地に小麦粉を使用しています。この小麦粉に「あるもの」を足すことによって、硬さや弾力、食感を良くしています。
そのあるものが「塩」です。
小麦粉のグルテンという成分が塩にはたらきかけることによってうどんに重要なコシをつくっています。
【そば】

一方そばは、つなぎに小麦粉を使う場合、うどんと同じ理由で生地を作るときに少々塩を加えます。ですが、つなぎを使わず全てそば粉で作る十割そばの場合、塩は入れません。
そのため、そばよりも小麦粉をたくさん使ううどんの方が塩をたくさん使っています。
塩分制限をしている方はうどんよりもそばがオススメです!
■ 麺に入っている塩分量はどれくらい?
では実際に麺にはどれくらいの塩分が入っているのでしょうか。
つゆや味付けがない状態の茹でた状態の一人前の麺で、うどん(1玉)は1.4g、そば(1束)は0.3g、そうめん(2束)は0.6gもの塩分が入っています。
茹でる前の状態ですと、これよりもっと多くの塩分が入っており、茹でることによって、8割ほど塩分をカットすることができています。
<茹でた後の麺の塩分量>
麺類 | 塩分量(g) |
うどん(1玉) | 1.4g |
そば(1束) | 0.3g |
そうめん(2束) | 0.6g |
中華麺(1玉) | 0.5g |
■ 少しでも減塩して美味しく麺を食べるには
味付けがない状態でもうどんでは1.3gも塩分が入っているとは驚きですね。
これにつゆの塩分量が入ると1食あたり3~5g程度になり、1日の塩分摂取量の半分を摂取してしまうことになります。
とはいっても、夏にはそうめん!冬にはあったかいうどん!
・・・食べたいですよね。そんな方に、麺料理で減塩する方法を紹介します。
減塩ポイント
1、茹でるときにたっぷりのお湯で茹でる
お湯に塩分が溶けでるため、大きい鍋でたっぷりのお湯で茹でると効果的です。
2、かけうどんやかけそばではなく「つける料理」に
ざるそばのようにつけて食べる麺料理にすると塩分摂取量が抑えられます。
3、つゆの味付けを薄味に
だしをきかせる、しょうがやねぎなどの薬味で香りをつけることで薄味でも美味しく食べることができます。
4、塩分量の少ない麺を選ぶ
うどんをそばに変える。また、カップ麺のような乾麺は塩分が多くなりがちですので、生麺を選ぶと良いでしょう。
5、めんのつゆは飲まない
これは基本中の基本ですね。めんのつゆを残すことで総塩分量の半分以上はカットできます。
さてどうだったでしょうか。麺は塩分摂取量が多くなりがちな料理です。種類によっては1日の塩分量を1食で摂ってしまうような料理も多くあります。食べる頻度は週1回程度に抑えたいところですが、どうしても食べたい!という方は減塩できるように工夫しましょうね。
塩分に気を付けている方にお勧めなのはMFS塩分制限食です。1食あたりの塩分は1.7g以下!お昼に麺を食べてしまった日は、夕食はMFS塩分制限食でしっかり制限!といった形で1日の中で調整するのもお勧めです。
情報提供元:メディカルフードサービス 管理栄養士